近況記録 ー うつみたいな感じ

そういう感じなので、事態を打開するヒントを求めている。

これから私がどうなっていくのかわからないけど、
いつか笑って振り返る日がくるかもしれないし、
そうなったら全部忘れてしまっているかもしれないので、
記録をしておこうと思う。

年始から、ずっと気分が晴れない。もうすぐ2ヶ月。
頭が働かない、ミスをする、スケジュールが頭に入らない、
みんなの話す言葉が理解できない。
胃が痛い、頭も背中も腰も痛い。

でも、平日(出勤時)だけ。

我ながら都合の良さに驚く。

以前に話題になっていた新型うつ。
会社にいくときだけ症状が出る、家では元気。
という点が私にも当てはまってしまっている。
そんなの仮病だろうと思っている。
私も、病気ではなくバイオリズムが、
よくないだけ、なんだろうと思いたい。
ちょっと気分が悪いのをこじらせてしまっただけで、
いずれよくなるだろう、と思いたい。

上司の勧めで初めて心療内科に行った。
とりあえずカウンセリングと診察、血液検査。
通勤もできているし、休日は体調も安定しているので、
薬の処方などもなく、次回検査結果を踏まえて話を
しましょうとのこと。

病気であるとの診断はいらないので、どうしたら気分が
晴れるのかヒントがほしい。

毎朝、胃の痛みや吐き気になんとか打ち克って、
始業ギリギリに出勤している。子供達に情けない姿を
見せられないという思いだけでなんとかやっている。
休むようになったら、転がり落ちる気がしてならない。

家族は心の拠り所だ。妻には状況を打ち明けた。
出産を控えた妻に余計な心配をさせる自分もどうかと思う。
申し訳ないと思っているが、本当に感謝している。
心から安らげる場所だ。

妻に届いた友人からの年賀状の達筆さに触発されて、
ペン習字の本を買った。1ヶ月で終わる内容で、
私もほぼ1ヶ月をかけて完了した。
子供より酷い下手くそな文字だったが、上手い字の形を
初めて学んで、読める字が書けるようになってきたが、
意識して丁寧に書かなければいけない。
スピードを上げると、いつもの自分の字が出てくる。

最近すべてがゆっくりとした動作でしかできていないが、
案外スピードを上げるといいのかもしれない。
いつもの自分が出てくるかもしれない。

思い返すとペン習字をしているときは、あまり難しいことを
考えず、ただひたすらに手本を真似ることだけに集中していた。
いまの自分の精神状態がこれを求めていたのか、約1ヶ月間、
飽きずに毎日つづけられた。
正常だった頃の私は3日坊主ばかりだったのに。

Amazonで写経セットをポチり、昨日からやっている。
ひたすら集中でもなく、時々妻と言葉を交わしながら、
ゆっくりと。
気が逸れては、文字をなぞる作業に戻る。この繰り返し。
悪くない感覚。気持ちが落ち着くのを感じられる。

自分を変える教室、という本と、サーチ！という本を
過去に読んだ。いずれも瞑想を薦めている。
呼吸に集中し、気が逸れたことに気づいたら、
それを受け入れ、再び呼吸に集中する。

筋トレのようなもので、これによって心が強化される、
というような中身だったと記憶している。
かつての私は瞑想も3日でやめてしまったが。
ペン習字も写経も、瞑想に近い効能があるのかもしれない。
と、期待して、もう少し続けてみよう。
マインドフルネスについても、いずれ理解を深めていきたい。

気分が晴れない原因は何なのか。今年度に入ってからか、
いまの職場に来てからなのか、ずっと出社は辛かった。

上司も部下・後輩も優秀なチームに所属し、私ひとり、
なかなかそのレベルに達することができずにいる。
期待はされていて、私の身に余る仕事を与えられる。
感謝しかない。

そしてその仕事はいつも結局、私には成し遂げられないのだが、
スケジュールが差し迫ると、デキる上司が優秀な部下と共に
引き受け、完成させてくれる。私があれほど時間をかけて
なにも進まなかったことが幻であるかのように。

チームの外から見ると担当者である私が成し遂げた
ように見えるらしい。よって、評価はすこぶる良い。
チームの皆は当然わかっているのだが。

そうして、日々の仕事は私がいてもいなくてもいなくても、
順調にまわっている。

仕事が手につかなくなってしまった最近の私は、業務量を
減らすという配慮までしてもらっている。上司に感謝せずには
いられない。なんとか勤務を続けられるのもこのお陰だ。

仕事は私が関与せずとも、いや、関与しない方が、
無駄なコミュニケーションが省略されるが如く、
スムーズに、質の高い仕事ができあがっていく。
という光景を、ほとんど言葉を発しなくなった私は、
まいにち眺めている。

いよいよ出社するのが辛くなってきた。

仕事がないので、定時に帰宅する毎日。
子供がまだ起きていて、本当に喜んでくれる。
毎日、明日も早く帰って来てくれる？
なんて聞いてくれる。

いつも帰宅した頃には日付が変わっていた。

深夜に軽く食事をとって、寝て、起きて、
出社する毎日だった。忙しくしているのに、
仕事ができない。これまで能力を研いてこなかった
自分に100％責任がある。わかっている。
地獄だった。

別世界だ。毎日こども達と言葉を交わしている。
妻とも向き合って、会話をしている。
仕事はしていない。出社して、給与という施しを受けている。

とにかく、気分は晴れない。

結果を全く出さない私が、なにもしなくなったところで、
私の周囲の人々の仕事量は、結局、変わっていない。
ただ、どんよりとした空気で、言葉を発しない私が、
優秀なチームの士気を下げているという点において、
ひたすら申し訳ないと思っている。

妻と子供に対して、胸を張って、がんばっていると
言える日を迎えたい。

出口が見えていない。ヒントがほしい。

上司が本を2冊、私のデスクに無言で置いた。

ポジティブの教科書(武田双雲)
働く君に送る25の言葉(佐々木常夫)

私のことを心配してくれている。
尊敬している。感謝している。

タイトルが眩しくて、
未だページを捲ることが出来ていない。

ポジティブの教科書―自分も周りの人も幸運体質になる3つの基本と11の法則

働く君に贈る25の言葉

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